なぜシェアリングエコノミーで本人確認が必要なのか?

はじめに

本記事ではシェアリングエコノミーサービスを展開されていたり、今後展開を予定されているサービス事業者の皆様に向けてシェアリングエコノミー業界における本人確認の必要性について解説いたします。
結論、シェアリングエコノミー業界において「本人確認はサービスの信用・信頼を見える化」し、サービスの利用拡大に大きく寄与する為に必要であるといえます。
具体的に本記事では、シェアリングエコノミー業界における課題や本人確認が必要とされる理由、おすすめの本人確認方法であるオンライン本人確認について解説いたします。
「自社サービスにて本人確認を行うことを検討しているがいまいち重要性が分かっていない」という方の疑問を解決する記事となっております。

シェアリングエコノミーとは

シェアリングエコノミーとはインターネットを介して、個人同士でモノや場所、スキルなどを取引するサービスのことを指します。
具体的には、民泊や空きスペースを貸し借りする空間のシェアやビジネススキルや家事代行等の生活サポートを売り買いするスキルのシェア、自動車やキックボードなどを貸し借りする移動ツールのシェア、使っていないモノなどを貸し借りするモノのシェアなど様々なサービスがあります。
従来のビジネスモデルとしては事業者が消費者に向けてサービスを提供するBtoCサービスが多かったのに対して、シェアリングエコノミーでは消費者同士が取引をするCtoCサービスが多いという特徴があります。
CtoCサービスのシェアリングエコノミーサービスでは事業者はプラットフォームを提供するという役割を担っています。
もちろんシェアリングエコノミー業界でBtoCサービス、BtoBサービスもあります。
日本におけるシェアリングエコノミー業界の市場規模は、2022年度に過去最大規模となる2兆6,158億円となり、2032年度には最大15兆1,165億円に拡大すると見込まれています。(一般社団法人シェアリングエコノミー協会・株式会社情報通信総合研究所『シェアリングエコノミー市場調査 2022年版』より

シェアリングエコノミー業界の課題

シェアリングエコノミーは2000年代後半にアメリカのAirbnbを皮切りに始まった比較的新しい概念・業界であり、まだ法整備なども進んでいない部分があります。
現状シェアリングエコノミー業界には以下のような主に2点の課題があります。

  1. まだ法整備が整っていない
  2. サービスの安全性に対する不安・トラブルに対する不安

1.まだ法整備が整っていない

シェアリングエコノミーサービスは新しい概念・ビジネスモデルであるが故に、シェアリングエコノミーを統一的に規制する法律は現在ありません。
ただ民泊を対象とした法律として2018年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されたりと、少しずつシェアリングエコノミーを対象とした規制が今後増えていくとは思われます。
現時点での話をすると、展開しているビジネスモデルやシェアする対象の資産によって業法が適用される可能性があるようです。
このような現状に対して、PwC 「シェアリングエコノミーに関する意識調査」 によると「シェアリングエコノミー」について感じることという設問に対して「シェアリングエコノミーについて行政による規制やルールの整備・強化が必要である」と回答した人が過半数を超えています。

PwC 「シェアリングエコノミーに関する意識調査」 【図5】「シェアリングエコノミー」について感じること

2.サービスの安全性に対する不安・トラブルに対する不安

シェアリングエコノミーサービスにおいてリソースの提供者(ホスト)、リソースの利用者(ゲスト)、ホストとゲストをつなげるプラットフォームを提供する事業者の三者間の信頼性が乏しく、安全面が担保しきれていないという課題があります。
総務省「平成28年度情報通信白書」によるとシェアリング・エコノミーのデメリット・利用したくない理由(民泊サービス等)として「事故やトラブル時に不安があるから」という理由の割合が他の外国と比較して高い傾向にありました。

総務省「平成28年度情報通信白書」 図表3-1-2-12 シェアリング・エコノミーのデメリット・利用したくない理由(民泊サービス等)

また、PwC 「シェアリングエコノミーに関する意識調査」 によると「シェアリングエコノミーのサービスを利用する場合の懸念事項としてどのシェアリングエコノミーサービスカテゴリーにおいても「事故やトラブル時の対応」の割合が高い傾向にありました。

PwC 「シェアリングエコノミーに関する意識調査」 【図4】「シェアリングエコノミーのサービス」を利用する場合の懸念事項


このようにシェアリングエコノミーサービスについてサービスの安全性や信頼性を懸念する声があります。
特に個人間で取引を行うCtoCサービスにおいては事業者はあくまでもプラットフォームを提供する立場で、手続きを仲介するだけで取引自体は個人間で行う形になり、ホストとゲスト間のトラブルは当事者間で解決することが基本となっています。
個人間での取引だからこそ取引する相手の「本人確認機能」であったり、「取引の評価機能」などがサービスの安全性・信頼性を担保するために非常に重要となります。
とはいえ個人同士での補償には限界がある為、政府や業界などが積極的に保障制度の整備を行っていくことが求められます。

シェアリングエコノミー認証制度

シェアリングエコノミー認証制度とは、シェアサービスの安全性・信頼性を評価し公表することで、利用者の効率的・合理的なシェアサービスの選択を促す制度です。

政府の公表したガイドラインに基づき策定した自主規制(共同規制)に従い、シェアリングエコノミー協会が第三者として認証しています。

このシェアリングエコノミー認証制度は上記にも記載した総務省「平成28年度情報通信白書」において「事故やトラブル時の対応に不安があるから」という意見が多かったことや、PwC 「シェアリングエコノミーに関する意識調査」において「行政による規制やルールの整備・強化が必要である」と回答した人が過半数を超えている状況を踏まえ、サービスの安全性・信頼性の確保をすることも目的の1つとして創設されました。

【認証制度の4つの基本原則】

認証制度ではシェアリングエコノミーに関するサービス設計において、以下の4つの基本原則に基づいて確認しているそうです。

「02 信頼・信用を見える化すること」が原則に盛り込まれていることでこの認証制度が普及することでサービスの安全性・信頼性を比較的担保できるようになる可能性があります。

一般社団法人シェアリングエコノミー協会「シェアリングエコノミー認証制度について」 認証制度の基本原則

【認証制度の6つの分野の確認事項】

認証制度では、シェアサービスに関係する6つの分野のルールを定めており、以下のような確認事項を設けています。

この確認事項の中でサービスの安全性が特に要求されるサービスの審査やサービスの適法性が特に要求されるサービスの審査においては「本人確認」の確認も含まれています。

一般社団法人シェアリングエコノミー協会「シェアリングエコノミー認証制度について」認証制度の確認事項

(一般社団法人シェアリングエコノミー協会「シェアリングエコノミー認証制度について」)

シェアリングエコノミーサービスにおいて本人確認が必要とされる理由

上記のようにシェアリングエコノミー認証制度でも確認事項として含まれている「本人確認」ですが、なぜ必要だと考えられているのでしょうか。

理由は主に2点です。

  1. サービスの安全性・信頼性を担保する為
  2. トラブル発生時の対応の為

1.サービスの安全性・信頼性を担保する為

「本人確認」をサービスで導入していることによりサービスの品質に関わる安全性・信頼性を提供する仕組みが備わっていることの証明につながります。
特にCtoCサービスにおいては、個人間で取引が行われる為、取引相手の本人確認が適切に行われていることがサービスの利用の大前提となるケースがあります。

2.トラブル発生時の対応の為

シェアリングエコノミーサービスでは以下のようなトラブルが発生するケースがあります。
・取引相手と連絡が取れなくなりサービスを受けることができなかった
・利用者によってシェアしたリソースに物損等があった
このようなトラブルが発生した際にユーザーの本人確認が適切に行われていると、事業者側ですぐにトラブルに対応することができます。

サービス安全性・信頼性を担保し、安全かつスピーディな本人確認が可能なオンライン本人確認

本人確認をす簡易的に行う方法として本人確認書類のコピーの送付や本人確認書類の画像の送付を受ける方法などもありますが、

以下のようなリスクや手間が発生する可能性があります。

  • 本人確認書類を偽装される危険性
  • 送信された本人確認書類がぶれていたり、解像度が低いなどの理由により本人確認することができない

ユーザーに手間をかけることなく、安全かつスピーディに本人確認を行う方法としてオンライン本人確認サービスというものがあります。
オンライン本人確認サービスとは文字通り、オンライン上で本人確認作業が完結するサービスとなっています。
シェアリングエコノミーサービスはオンライン上で登録や取引が行われることが多いですが、オンライン本人確認サービスを活用することでサービスの登録時にオンライン上で本人確認まで完了することができるようになります。
またそれ以外にも以下のような導入のメリットがあります。

【オンライン本人確認サービスを導入するメリット】

・本人確認作業の業務工数を削減することができる
→本人確認書類及び容貌撮影時に顔の存在有無の判定・本人確認書類と容貌の顔比較判定などを自動で行うことで業務負担を軽減することができます。
また管理画面を使って目視での本人確認を行う方法もございますが、公的個人認証サービスを活用することで自動突合・自動承認機能を使うこともできます。本人確認作業のBPOサービスを活用することもできます。
これにより本人確認作業にかかっていた業務工数を削減することができます。

・不正利用を防止することができる
→オンライン本人確認サービスは犯罪収益移転防止法に準拠したサービスとなっており、本人確認書類の裏面や厚みの確認の確認を行うことで偽装を防止することができます。
また容貌撮影では端末に保存されたデータを使用することはできず、リアルタイムで撮影する際にまばたきやランダムな顔の向き動作の指示等を通して「ライブネスチェック(カメラの目の前に本人がいることを判別する)」を行うことで不正利用(なりすまし)を防止することができます。

【オンライン上で本人確認をする方法】

オンライン上で本人確認を行う方法としてよく使われる方法を2つご紹介します。

①本人の容貌画像+写真付き本人確認書類画像の送信する方法

端末に保存されているデータの使用はできない為、その場で撮影した本人の容貌と写真付き本人確認書類を撮影する方法です。

②公的個人認証サービスへの照会

マイナンバーカードのICチップに搭載された電子証明書を利用して本人確認をする方法です。
スマートフォンで本人確認を行う場合、署名用電子証明書パスワードを入力し、スマートフォンにマイナンバーカードをかざすことで本人確認を完了することができます。

低コスト・スピーディ・安全な本人確認が可能なeKYCサービス「ProTech ID checker」のご紹介

株式会社ショーケースが提供するオンライン本人確認/カンタンeKYCツール「ProTech ID Checker」は

月額1万円~と低コストでかつ導入作業がカンタンなオンライン本人確認/eKYCサービスです。

あまり本人確認にコストをかけることができないが、サービスの信頼性・安全性を担保するために本人確認を導入をしたいと考えている方におすすめのサービスとなっています。

【サービスの特徴】

・低コスト:月額1万円から導入可能となります。

・最短1週間で導入可能:主な作業はタグを設置するだけで簡単に導入開始することができます。

・カスタマイズ可能:企業様に合わせたページデザインの変更や基幹システムとの連携にも対応しております。

オンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」の詳細はこちら

ProTech ID Checkerについて
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オンライン本人確認/カンタンeKYCツール「ProTech ID Checker」

ProTech ID Checker

マネー・ローンダリングやテロ資金供与防止を目的とした「犯罪収益移転防止法」に準拠したオンライン本人確認/eKYCツールです。
セキュリティ対策は万全であり、厳しい検証プロセスに基づいたネットワーク・セキュリティを有する金融機関にもご採用いただいております。

サービスの特徴
・導入方法は対象ページにタグを設置するだけ。最短1週間で実装できます。
・また、既存のWEBサイト上で本人確認認証が完結します。
・ユーザーは専用アプリのインストールや別サイトでの確認も不要。
・ProTech ID CheckerはスピーディーかつカンタンにeKYCの導入を可能にします。

株式会社ショーケース eKYCコラム編集部
  • 株式会社ショーケース eKYCコラム編集部
  • eKYCツールProTech ID Checker」を提供する株式会社ショーケースのeKYCコラム編集部です。実際にeKYCを日々営業活動&製品提供するスタッフがコラムの執筆から編集まで行っています。

    このコラムではProTech ID CheckerやProTech AI Maskingに関わる、法令・商品の機能・導入事例や統計などをまとめて随時提供していきます。